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原付免許で乗れる109ccの「カブ」が登場する

新基準原付が変える日常の風景

Hondaが12月11日に発売する「スーパーカブ110 Lite」シリーズは、いわゆる「新基準原付」に適合したバイクである。つまり、原付免許で乗れる110ccのカブなのだ。

従来、原付免許で運転できるのは50cc以下のバイクに限られていた。ところが法改正により、125cc以下で最高出力4.0kW以下に制御された車両なら、原付一種として扱われることになったのである。この新基準に合わせて開発されたのが、今回の「Lite」シリーズというわけだ。

3つのバリエーションと充実装備

ラインナップは3種類。ベーシックな「スーパーカブ110 Lite」(34万1000円)、仕事用途を想定した「スーパーカブ110 プロ Lite」(38万5000円)、そしてアウトドアテイストの「クロスカブ110 Lite」(40万1500円)である。

エンジンは空冷4ストローク109ccで、最高出力3.5kWに抑えられている。従来のスーパーカブ50シリーズの49ccエンジンと比べると、出力もトルクも向上しているというから、街中での実用性は格段に上がるはずだ。特に坂道の多い土浦あたりでは、その差を実感できるのではないか。

興味深いのは装備の充実ぶりである。前輪にはディスクブレーキとABSを標準装備し、前後輪にはキャストホイールとチューブレスタイヤを採用している。メーター内には速度警告灯やギアポジション、時計、平均燃費まで表示される。かつての原付のイメージとは、だいぶ違う。

メーカー希望小売価格(消費税10%込み)

スーパーカブ110 Lite
341,000円(消費税抜き本体価格 310,000円)

スーパーカブ110 プロ Lite
385,000円(消費税抜き本体価格 350,000円)

クロスカブ110 Lite
401,500円(消費税抜き本体価格 365,000円)
* 価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

専用ロゴとカラー展開

カラーバリエーションも凝っている。スーパーカブ110 Liteは「タスマニアグリーンメタリック」と「バージンベージュ」の2色。プロ Liteは「セイシェルナイトブルー」の1色。クロスカブ110 Liteは「マットアーマードグリーンメタリック」「ハーベストベージュ」「ボニーブルー」の3色だ。フロントカバーには新基準原付を示す専用ロゴが配置されるという。

燃費はWMTCモード値でスーパーカブ110 Liteが67.5km/L、プロ Liteが65.5km/L、クロスカブ110 Liteが67.5km/Lである。4.1Lの燃料タンクで、理論上は270km以上走れる計算になる。

年間販売計画はシリーズ合計6500台。10月29日から11月9日まで開催される「Japan Mobility Show 2025」のHondaブースに、スーパーカブ110 Liteが展示されるそうだ。

Honda Lite シリーズ情報サイト

この記事の著者

男の感性に火をつける、ライフスタイルWEBマガジン「GENTS-ジェンツ-」運営。
40代を中心とした大人世代に向けて、茨城県南エリアの情報を本当に良いと感じたものだけを厳選して紹介しています。