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温泉旅館のバイキングというと、どうしても「食べ放題」という言葉が先行して、量は多いけれど質はそこそこ、というイメージを持ってしまうのだが、最近の温泉宿のバイキングはずいぶん進化しているようだ。
全国に72の施設を展開する大江戸温泉物語グループが運営する「大江戸温泉物語Premium 鬼怒川観光ホテル」で、10月8日から「大江戸三つ星バイキング」なるものがスタートしたという。グループで最も豪華なバイキングとのことで、これは一体どんな内容なのか。
「大江戸三つ星バイキング」は、すでに「あわづグランドホテル」「Premium 白浜彩朝楽」「ホテル蘭風」の3施設で先行してスタートしており、料理満足度において高い評価を得ているという実績がある。そして今回、栃木県日光市の鬼怒川温泉に位置する鬼怒川観光ホテルが、4施設目としてこの豪華バイキングの仲間入りを果たしたというわけだ。
この「三つ星」の名に恥じない内容は、まず食材の質から違う。市場直送の海鮮や黒毛和牛など、海の幸から山の幸まで、こだわりの食材をふんだんに使用しているのだという。バイキングではなかなか味わえない厳選したメニューが並ぶというのだから、これは期待が高まる。
具体的なメニューを見ていくと、なるほど確かにこれは豪華だ。
まず目を引くのが「海鮮浜蒸し」である。お席で蒸したて熱々をいただけるという趣向で、ホタテやアワビ、サザエ、牡蠣など豊富な魚介類が用意されている。温泉旅館で蒸し料理というのは定番だが、これだけの魚介を揃えているというのは、やはり気合が入っている証拠だろう。
そして紅ズワイガニの脚のボイルが食べ放題というのも嬉しい。そのまま食べるもよし、浜蒸しとして蒸して食べるもよしという選択肢の広さも心憎い。カニを食べ放題で提供するというだけでも、バイキングとしてはなかなかの勝負どころだ。
お造りには天然本まぐろの赤身と中トロ、鯛、サーモンなど数種類が並ぶ。市場直送ならではの鮮度抜群な味わいというのが売りで、バイキングでこのクラスの刺身が並ぶというのは、たしかに「三つ星」の名にふさわしい。
握り寿司も充実している。天然本まぐろの赤身と中トロ、鯛、サーモンなどを大ネタで用意しているというから、回転寿司とは一線を画す内容だろう。ローストビーフ握りやいかなど、約8種類のお寿司が楽しめるというのも、寿司好きには見逃せないポイントだ。
海鮮だけではない。黒毛和牛ロースを使用した焼きすきは、まさにご馳走にふさわしい一品だという。口のなかでとろける美味しさというのは、決して誇張ではないだろう。バイキングで黒毛和牛が登場するというのも、やはり「三つ星」ならではということか。
そしてうなぎの蒲焼きも用意されている。香ばしいたれの香りが食欲をそそり、ふっくらとした身と甘みのあるたれがたまらない、とプレスリリースには書かれているが、これはもう想像するだけでご飯が欲しくなる。ご飯やお酒との相性も抜群というのは、言うまでもない。
食事だけではなく、デザートも充実している。市場直送の旬のフルーツの盛り合わせや、フルーツショートケーキをはじめとする10種類以上のケーキなど、一度のご利用では食べ切れないほどのデザートを取り揃えたという。
特筆すべきは、ハーゲンダッツのアイスクリームがバニラ・グリーンティー・ストロベリーの人気3種類で用意されているという点だ。バイキングでハーゲンダッツというのは、なかなか見かけない。こういう細かいところにも、「三つ星」のこだわりが感じられる。
さらに嬉しいのが、季節限定のフェアメニューだ。9月1日から11月30日までの期間限定で、秋フェアメニューが登場している。
新鮮な秋刀魚握りや、脂の乗ったキングサーモン握り、香ばしいかつおたたきといった海の幸に加えて、松茸ごはんも用意されているという。松茸ごはんがバイキングで食べられるというのは、秋の温泉旅行ならではの贅沢だろう。
朝食には炭火でじっくり焼き上げた秋刀魚一本焼きが登場するというから、これもまた楽しみだ。朝から秋刀魚を一本まるごといただけるというのは、なんとも贅沢な話である。
大江戸三つ星バイキングのもうひとつの特徴は、各地域にこだわったメニューが多数用意されているという点だ。その土地ならではの魅力ある風味や食文化を楽しめるというのは、旅先での食事として大切な要素である。
鬼怒川という立地を考えれば、栃木県ならではの食材や料理も期待できるだろう。温泉に浸かって、地域の味覚を堪能する。これぞ温泉旅行の醍醐味というものだ。
大江戸温泉物語Premium 鬼怒川観光ホテルは、栃木県日光市鬼怒川温泉滝359-2に位置している。車でのアクセスは、東京方面からなら日光宇都宮道路の今市インターチェンジから約25分、宮城方面からなら東北自動車道の矢板インターチェンジから約45分という距離だ。
鬼怒川温泉は首都圏からのアクセスも比較的良好な温泉地として知られており、週末の一泊旅行にはちょうどいい距離感だろう。
大江戸温泉物語Premium 鬼怒川観光ホテル
住所:栃木県日光市鬼怒川温泉滝359-2
アクセス(車):日光宇都宮道路 今市ICより約25分(東京方面)
東北自動車道 矢板ICより約45分(宮城方面)
公式サイト:https://x.gd/0O5ME
温泉旅館のバイキングというと、どうしても「たくさん食べられればいい」という発想になりがちだったが、この大江戸三つ星バイキングは、そういった従来型のバイキングとは一線を画している。
量だけでなく質にもこだわり、市場直送の新鮮な食材を使い、その土地の食文化も大切にする。こういったアプローチは、これからの温泉旅館のバイキングのひとつの方向性を示しているのかもしれない。
運営するGENSEN HOLDINGS株式会社は、2017年設立の比較的新しい会社だが、全国で72施設を展開する規模にまで成長している。大江戸温泉物語というブランドで展開する温泉旅館やホテル、温浴施設、テーマパークは、多くの人に親しまれている存在だ。
今回の大江戸三つ星バイキングが鬼怒川観光ホテルでスタートしたことで、栃木県の温泉旅行の選択肢がまたひとつ増えたことになる。秋の行楽シーズン、紅葉を楽しみながら、豪華なバイキングに舌鼓を打つ。そんな週末の過ごし方も、なかなか悪くないのではないだろうか。
男の感性に火をつける、ライフスタイルWEBマガジン「GENTS-ジェンツ-」運営。
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