茨城空港

茨城空港（いばらきくうこう、Ibaraki Airport）は、茨城県小美玉市にある空港であり、百里飛行場（ひゃくりひこうじょう、Hyakuri Airfield）として航空自衛隊 百里基地（ひゃくりきち）との共用空港となっている。東京都心から北東約80kmに位置し、羽田・成田に続く首都圏第3の民用空港と位置づけられている。

概要と歴史

この地の歴史は古く、元々は1937年に大日本帝国海軍によって飛行場として設置されたことに始まります。戦後、1966年に航空自衛隊の基地として運用が開始されました。民用化計画を経て、2010年3月11日に「茨城空港」として開港。当初からLCC（格安航空会社）の利用を想定した国内初のLCC対応空港として設計され、効率的な運営とコスト削減を追求しています。

特徴と利用者の利点

茨城空港は、利用者の利便性を最大限に高めるためのユニークな特徴を複数持っています。

まず、最大の利点の一つは、最大約3,600台分の駐車場が無料であることです。自家用車で訪れる利用者にとって大きなメリットとなっており、茨城県内はもちろん、近隣県からのアクセスを支えています。

次に、空港ビル自体が非常にコンパクトであることも特徴です。国内線・国際線の両方に対応したターミナルビルとしては日本最小規模で設計されており、旅客の動線がすべて1階で完結します。この効率的な構造のおかげで、搭乗手続きから搭乗までの移動時間が大幅に短縮され、スムーズな利用が可能です。

さらに、航空会社にとってもメリットがあり、着陸料が他の首都圏空港に比べて割安に設定されているなど、低コストなハンドリング体制が実現されています。

就航路線

茨城空港は、北関東の空の玄関口として、国内主要都市およびアジアの各都市とを結んでいます（最新の運航情報は空港の公式サイトでご確認ください）。

国内線は、札幌（新千歳）、神戸、福岡、那覇（沖縄）といった主要都市との直行便が運航されています。国際線は、アジア路線として、台北（台湾）、上海（中国）などとの路線が就航しています。

将来的には、さらなる新規路線の就航や既存路線の増便が図られ、首都圏北部の航空需要に応えるための機能強化が進められています。

外部リンク

• 茨城空港 公式ホームページ
• 航空自衛隊 百里基地 公式ホームページ