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横綱・大の里泰輝関が、スポーツ報知を発行する報知新聞社制定の「令和7年(2025年)第68回報知年間最優秀力士賞」に初めて選ばれた。
24歳の若き横綱が手にした栄誉は、まさに激動の1年を象徴するものだ。2025年3月場所での優勝を皮切りに、夏場所、秋場所と年間3度の幕内優勝を達成。さらに日本出身力士としては1997年の横綱・貴乃花以来となる年間71勝を記録し、年間最多勝のタイトルも手にした。
選考委員会では、稀勢の里以来8年ぶりとなる日本出身横綱の誕生と、その圧倒的な成績が高く評価された。長谷川剛委員は「数字の上でも特筆すべきものがあり、横綱として優勝したということも大きい」と述べ、昇進2場所目での優勝の価値を強調した。
柳沼雅裕委員も「新たなヒーローが出てきたという印象を受けた。伸びしろを感じ、来年以降も楽しみ」と期待を寄せる。
一方で、選考会では九州場所で優勝した安青錦の名も候補に挙がった。宮田亮平委員は「九州場所の13日目まで大の里で文句なしだと思っていた」としながらも、優勝と「落ちない姿勢」を評価する声もあった。能町みね子委員も「以前から有望な力士と注目してきたが、安定感があり、相撲内容が素晴らしい」と称賛した。
ただ、安青錦は初場所では十両の番付。仮に幕内にいたとしても、年間勝利数で大の里に並ぶには全勝が必要だった。刈屋富士雄委員は「来年から大の里と安青錦の”大安時代”が来るのでは」と期待を寄せつつ、「今年は迷わず大の里」と発言し、満場一致で大の里の初受賞が決まった。
大の里は2000年6月7日、石川県津幡町生まれの25歳。日本体育大学で2年連続アマチュア横綱に輝き、元横綱稀勢の里が師匠を務める二所ノ関部屋に入門した。2023年夏場所で幕下10枚目格付け出しデビューを果たすと、その勢いは止まらなかった。
史上最速となる初土俵から所要7場所で幕内優勝を達成。さらに昭和以降では最速となる所要9場所で大関に昇進し、わずか所要13場所で横綱昇進という前人未到の記録を打ち立てた。師匠の稀勢の里以来、8年ぶりの日本出身横綱の誕生である。
二所ノ関部屋からは、師匠に続く横綱の誕生となった。得意の突き、押し、右四つ、寄りを武器に、192センチ、188キロの堂々たる体躯で土俵を支配する。通算170勝54敗という圧倒的な成績が、その強さを物語っている。
表彰式は2025年1月11日、初場所初日の土俵上で行われる予定だ。大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花、白鵬ら歴代の大横綱たちが名を連ねる報知年間最優秀力士賞。その名簿に新たな名前が刻まれる。
選考委員会は、金属工芸家で前文化庁長官の宮田亮平氏、立飛ホールディングス執行役員で元NHKアナウンサーの刈屋富士雄氏、文筆家の能町みね子氏、報知新聞社代表取締役社長の長谷川剛氏、同社取締役編集局長の柳沼雅裕氏が務めた。
大相撲の新時代を築く横綱の誕生である。師匠・稀勢の里の背中を追いかけ、その期待に応えた若き横綱。これからも土俵を沸かせ続けるだろう。
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