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ドイツの老舗時計ブランド「ZEPPELIN」から、ただの記念モデルでは終わらない一本が届いた。その名も「100周年記念 クロノグラフアラーム|ヴィンテージ ポルシェレザー」。ストラップには、クラシックポルシェに実際に使われていた“本物のレザー”を採用。男の憧れを、手元に巻く。レザーが語るのは、機械の鼓動と時代の残響。数に限りがあるからこそ、選ぶ理由がある。
CREDIT: | 文/TAYAMA.M(GENTS) |
車好きでなくとも、このレザーには惹かれる。
ポルシェのクラシックカーの内装に使われていた実物のレザーを、時計のストラップへと昇華。加工ではない、“そのまま”の時間を纏うという贅沢。ドイツの時計ブランド「ZEPPELIN」と、日本のレザーブランド「NEW ANTIQUE」が仕掛けた、奇跡のコラボレーション。素材の背景にある物語ごと腕に巻く感覚だ。
クラシックを気取るなら「シボレザー」モデル。
マットなシルバーアイボリーの文字盤に、上質なレザーのシボ感が調和する。深みと落ち着き、静かに主張する存在感がある。
一方の「パンチングレザー」は、ぐっとスポーティ。
レッドの文字盤が、モータースポーツの熱を想起させる。パンチングの隙間から覗くのは、時代とスピードの香り。どちらを選んでも、ただのクロノグラフでは終わらない。
クロノグラフにアラーム、タキメーター、テレメーター。スペックだけ見れば、確かに充実している。だが、この時計の本質はそこではない。革の香り、レザーの経年、針の動き、バッグの付属に至るまで、すべてが“時間の深み”を演出する仕掛けだ。ストラップだけでなく、付属のバッグまでヴィンテージレザー仕様。シボレザーモデルは限定100本、パンチングレザーモデルは限定50本の特別感も相まって“語れる時計”に仕上がっている。
手にするのは、単なる一本の時計じゃない。
それはクラシックカーのシートだった革であり、100年の節目を飾るクロノグラフであり、そして、選び抜いた男の矜持でもある。派手に主張するより、密かに語りかけるプロダクトを。“この時計、何者なんだ?”と訊かれたとき、静かに笑って答えればいい。
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