失ったあとに気づく優しさの重み。春の夜に聴きたいR&B『TENDERNESS』

「忘れたくても、君の優しさが消えない。」
そんな一行が心のどこかを静かに揺らす。R&Bシンガー・ Linusが放つ新曲『TENDERNESS』は後悔と未練が溶け合うミッドバラード。聴いた瞬間空間の温度が少し変わる。哀しみの中に潜む美しさを描き出す、春の夜にこそ似合う一曲だ

表面的なラブソングじゃ、心が動かない夜もある

失恋バラードは使い古されたテーマ。でも、Linusはそこに“温度”を吹き込む。
ありふれた後悔も不器用な男心も彼の声を通すと別物になる。最近のトラックは軽い？ ノリが優先？ そんな風潮に飽きていたなら、これは刺さる。