「静かなる闘志」——ケンドリック・ラマー『GNX』が切り拓く次元

「静かなる闘志」——ケンドリック・ラマー『GNX』が切り拓く次元

ケンドリック・ラマーが再び沈黙を破った。最新アルバム『GNX』はサプライズ配信から全米1位を獲得し、シングルチャートを独占。言葉とビートがぶつかり合いながら生み出す鋭くも美しいこの一枚。SZAやマスタード、ジャック・アントノフといった精鋭たちと組み、音と言葉を「武器」に変えた。4月11日国内盤としてついに上陸。これは、“聴く”というより、“向き合う”音楽だ。

CREDIT:文/TAYAMA.M(GENTS)

「ただ聴くだけじゃない」——音に込められた熱量

©Dave Free

今作『GNX』は、ケンドリックが昨年11月に予告なしで投下した爆弾のような作品。冒頭から怒りと静寂を交互に揺らしながら展開するビートは、聞く者の呼吸を狂わせる。SZAとの「luther」や、スーパーボウルで披露された「squabble up」など、全12曲が濃密に詰まっている。

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